最後の約束。

なやみ

 翌日

「由、お母さんとお父さん離婚することになったから、お母さんと由は出て行くのよ。
学校から帰って来たら用意しなさい。」

「えっ?うん。わかった。」

私にはそのとき、{なんで?}って聞くことができなかった。

だって昨日、聞いてしまったから・・・。

「行ってきま~す!」
「行ってらっしゃい。」

わざと、大きな声でいつもより大きい声で
私は不安を消し去るかのように言った。

お母さんは、意外と笑っていたからほっとした。

 学校・・

キーン コーン カーン コーン・・・

真奈美が、こっちに走ってきた。

「由、今日っていうか最近なんかあった?」
「いや・・・別に、」
「何かあるんでしょ?話して?大丈夫だから」
「でも、こんなコト・・」
「先生にだったら・・言える?」
「なんで??」
「だって、いつも何でも先生に話してるから・・」
「まぁ・・・」
「うん。よしっ!じゃあ教室で待ってて。先生呼んでくる」
「うん。ありがと・・」

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