最後の約束。

希望


今までもそうだったよね?

私が、落ち込んでたとき、励ましてくれたのは真奈美だったもん。


・・・あたらしい日々が明日から始まる。
私にとって高校とは希望の場所・・。

だから入学したら存分に楽しむ!

先生にはフラれちゃったけど、高校では新しい人を見つける!!

先生より良い人を見つける!!

きっと大丈夫。そう思ってたから。
大丈夫だよね?華見高校に行ったら楽しく過ごせるんだもん。
大丈夫!


* * * 

4月になって入学式が明日になった。

ウキウキした気分で真奈美に電話した。

「もしもし?明日入学式じゃん!!」
「うん、それがどうかしたの?」
「いや、楽しみだなーと思って!ごめん!それだけ」
「そっ?でも華見でしょ?きれいなのかなー?」
「えっ・・どうだろう・・きれいだといいね!」
「うん!」
「あのね、」 「あのね、」

2人の声が重なった。

「あっ、ごめん、何?」
「いやっ、先にどうぞ」
「そっ?じゃあ、言うね。私、先生のコト・・・あきらめないことにした。」
「えっ?でも、いいの?新しく恋した方がいいんじゃない?」
「もし、高校で本当に好きな人ができたときは、先生のコトをちゃんと忘れる」
「そっかぁ、、、ならいいよ。由が決めた事なら・・・」
「うん、ありがとう!」

私はね、決めたんだよ。先生が私のコトを好きになってくれるまで、
好きでいるって、初恋のままにしておくって。


新しい恋はまだいらない。

まだ踏ん切りがついてないから・・・
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