あの永遠の星のように
プロローグ
 私は『星になりたい』と願った。強く、強く願った。

 自殺志願ではないけれど、今置かれている状況に満足出来ない。

 成績は上の方だけれど、運動神経は全然ダメ。中学二年生なのによく小学生に間違われる顔と体型。

 よく「かわいい」と言われるけれど、それは幼く見えるせいだと思う。

 両親は海外出張中で家にいないから一人暮らし。

 中学生で一人暮らしって、一体どうなのよ……

 どうして私はこんな状況に置かれてしまったんだろう?? どうして小学生に間違われるの?? どうしてお父さんもお母さんも家にいないの??


 私は、こんな状況に満足なんて出来ない。


 出来ないし、できっこない。

 容姿は……まぁ、仕方がないとしても…… 思春期の部類に入る年齢でも、全然親がいないという状況で喜べるわけがないじゃない。


 そんな状況に置かれた私は、あの闇のなかで輝き続ける星になりたいと思うようになった。

 昼間は見えないけれど、星はいつも『空』にある。いつも『地上』を見渡せる。


 私は、そんな星になりたいと思った。

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