空夏薬
南の果て
空があんなに高くて
届きそうな程
僕の心は軽くて
雲は乗れそうな程綺麗で
僕の折れた翼を
無視してる
海は残酷なまでに透き通って
僕を飲み込むだろう

魅惑的な空に手を伸ばし
触れそうな太陽で火傷
痛い位締め付けられる想いに
また絶望

飛沫は光り
僕の涙を殺すだろう
静か過ぎるその空間で
僕の声は焼き消され
想いは静かに
零れ墜ちるだろう

夢と疑いたくなる程
刹那的に長い長い道程を
僕は決して忘れはしない

君と流した涙を
君と共にした笑顔を
いつまでも胸に

誰にも焼き消せはしない
僕の想い
僕らの時
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