空夏薬
秋桜が揺れている
恋をして、と揺れている
実らない恋を沢山したわ
実った恋も儚く散ったわ

好きなら「スキ」と
言葉にして
洗脳するように唱えて

乙女の心は脆いから
優しく撫でて
強く抱き締めて

逢いたいよ
冷たい嘘は今日で最後にする

運命の道は歩かない
無様にも切り拓いて
新しい僕だけの道を
歩いていくよ

さよならバイバイ
さよならバイバイ

君は明るく歌った

さよならバイバイ
さよならバイバイ

綺麗な笑顔を崩さずに

秋桜が揺れている
儚い想い閉じ込めて
歌う様に揺れている
「だいすき」
言えるわけもなくて

モノクロの世界の中
モノクロに近い極彩色の君
無意識に目は追ってく

乙女の心に
一輪の秋桜の花を

さよならバイバイ
さよならバイバイ

僕も明るく歌おう

さよならバイバイ
さよならバイバイ

涙で終わらせたくないから
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