意地悪王子と秘密姫
すると、
キャバクラとかホストクラブとか
そういう店のやたらと多い街に出た。
そこで菜未の姿がないかあたりを見回した。
やっぱりいる訳ないか
こんなところ………。
そう思ってバイクにまたがった時――…、
そういう店が多いなかで、ひときは目立つ店の前で菜未を見かけた―…。
菜未は、
黒い服を来た、
バーテンダーみたいな
いい男とあの笑顔で話してた。
会話を聞きたくて、
二人にぎりぎりまで近づいた。