約束


「ぁ、もしもし。」

『もしもし、西条君かい?』

「そうです。先生今日の午後の授業なんですけど、お休みしてもいいでしょうか?」

『どうしたんだい?』

「前に・・前に進みたいんです。」


電話の奥の先生が優しく笑うのがわかった。


『行っておいで。授業のことなら後で補習してあげるよ。』

「ありがとうございます。」


先生は「気をつけるんだよ」と言って電話を切った。



プァーン・・・




列車の音が響いた。


ガタンガタンガタン・・・・



昔の記憶が蘇る


優・・


逢いに行くよ



もうちょっとで元気になれる

なれるように頑張るよ








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