甘ずっぱい


あたしたちは緊張しながら
新しいクラスへと足を
踏み入れた。


「…な〜んか微妙な
クラスだね〜」

横で真希が苦笑いしながら
そうつぶやいた。

でもあたしはそれ
どころじゃなかった。

急いで席が書いてある
紙の所へ走って行く。


……………ない。
あの人の名前がない。

結局中学校3年間1回も
同じクラスになれなかった。

「うぅ………。
真希〜あたしも
このクラスやだあ(泣)」

「まじありえない〜!!」

あたしも真希も
好きな人がいた。

この時は2人とも
好きな人と同じクラスに
なれなかったと思ってた。

そう…。
この時は………。
< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop