夢デアエタラ

【現夢五回目ー２】


……登ること
かれこれ数時間。


やっと頂上付近の
ところまでやってきた。






その間、
たくさんのサハラ一族が
襲って来るかと思いきや

始めの一回以来
姿を見せていない。






なんか警備と言うか、
警戒が手薄な気がする。







もしかして、
それだけ重要な
『何か』を
している為、

一族は出っぱらって
警備に
あたってないのかも
しれない。







どの道、
頂上まで行けば
ヤツ等の住処が
あるらしいので、

行ってみれば
分かることだ。







「もうすぐだな……

待ってろ麗花」







そう意気込んでる瞬間！







ガラ！！！！！！







「うわ！！！！？」







突然、
足元が崩れ、

２人はそのまま
崩れた穴に
落下してしまった。






ガラガラガラガラ！






土・石も交じり、
そのまま
転げ落ちるように
深い底まで転げ着いた。







「う………痛てえ…」






ゆっくり
起き上がるものの、
周りは暗くて何も
見えない。







こんな人工的な空間…

自然にできたものでは
なさそうだ。







どうやら、
今の落とし穴は
サハラ一族が仕掛けた
罠らしい。







そうだ…あの女は…






「おい！サル女！！
大丈夫か！」







するとすぐに返事が
返ってきた。







「う……ん…

痛……

まあ何とか大丈夫」






お互いかすり傷は
あるものの、

大事には
至らなかったようだ