夢デアエタラ
【現夢五回目ー5】


まず学校に着き、
向かった先は
三階にある
一番突き当たりの部屋。







部屋の入り口には
『読書は静かに』

…と書いてある。







そう、
ここは学校の図書館。




螢は原因不明な
自分の現象に、
この図書館の資料を
使って
調べようというのだ。







ガラ……







戸を開け、
静かに中へ入って行く。







早朝早くにも関わらず、
人はチラホラ居た。






まあ、
当番とかで鍵を開けた
図書委員だろう…







そんな事を思いつつ
図書館内を徘徊すると、

螢を見る人は
誰もがギョっとしていた







当然だ。

図書館には無縁な男が
その場所に
足を踏み入れているの
だから。








図書館のくせに
ザワザワとしているが、

螢は気にもせず
ひらすら懸命に書物を
あさった
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