夢デアエタラ
【現夢五回目ー7】


今日1日授業も
全く耳に入らず、

ずっと体の事を
気にかけていた。







普段傷が急に
できるわけじゃない。







寝て起きると、
体に何か違和感を
感じるのだ。







(夢の中で
何か起きてたりしてな)







など、
冗談混じりのことを
考えつつ、
その日の最後の授業は
終了した。







とにかく
体を休めなきゃな…






今日はどこにも寄らず、
真っ直ぐ家に
帰ることにした。







でも、
こういう時に限って
運悪く
なかなか
帰れないことが
起きるものだ。







「おい!
お前俺と勝負しろ!

今日こそお前に勝つ!」







突然、
男の低い声が聞こえた。






帰りの通学路、
螢を待ち構えていた
ある男が、

ケンカを
申し込んできたのだ。







巨大な体……







そう、それは
あの螢に連敗中の男

重吾である。








最近
『悪魔の光が怪我を
負っている』
と言う情報を掴み、

今なら勝てるという
卑怯な考えで
待ちかまえていたのだ
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