夢デアエタラ
【螢ー11】
無事、
螢は三年生へと進級し、
いつもの
クラスメート達との
たわいもない日々が
始まる。
外を見つめ、
満開の桜を尻目に
グラウンドを眺めていた
そこには、
新入生が生き生きと
歩いてるのが見える。
新たな地での生活を
期待と希望を胸にして
いるのが、
ここからでも感じ取れた
「…加藤~~………
叶~~………
踝~………
オ~イ、くるぶし~~」
螢はボケっと窓を見つめ
先生に
呼ばれている事に
気付かない。
他の生徒も、
螢が怖くて
「呼んでるよ」
と声をかけるのが
できないでいるようだ。
そんな
上の空の様子に対して、
先生はツカツカ近付き
出席簿で
螢の頭をベンと叩いた。
「…った」
少し驚いて、
螢は軽く頭をさすり
ながら
立っている先生を
見上げた。
そこには里見先生が
やれやれと言った感じで
息をついている。
「ハア…どうしたんだ?
お前の脳みそも
桜で満開か?
お花畑の幻覚でも
見ていたか?」
普段はここで、
クラス中がドッと笑う
とこだが、
誰一人クスリとも笑わず
無反応でいた。
きっと螢が怖いからで
あろう。
「……すんません」
普通に言ったつもりだが
周りからすれば
重く反抗している言葉に
聞こえた。
これが、
クラスメートから見た
普段の螢の印象であった
無事、
螢は三年生へと進級し、
いつもの
クラスメート達との
たわいもない日々が
始まる。
外を見つめ、
満開の桜を尻目に
グラウンドを眺めていた
そこには、
新入生が生き生きと
歩いてるのが見える。
新たな地での生活を
期待と希望を胸にして
いるのが、
ここからでも感じ取れた
「…加藤~~………
叶~~………
踝~………
オ~イ、くるぶし~~」
螢はボケっと窓を見つめ
先生に
呼ばれている事に
気付かない。
他の生徒も、
螢が怖くて
「呼んでるよ」
と声をかけるのが
できないでいるようだ。
そんな
上の空の様子に対して、
先生はツカツカ近付き
出席簿で
螢の頭をベンと叩いた。
「…った」
少し驚いて、
螢は軽く頭をさすり
ながら
立っている先生を
見上げた。
そこには里見先生が
やれやれと言った感じで
息をついている。
「ハア…どうしたんだ?
お前の脳みそも
桜で満開か?
お花畑の幻覚でも
見ていたか?」
普段はここで、
クラス中がドッと笑う
とこだが、
誰一人クスリとも笑わず
無反応でいた。
きっと螢が怖いからで
あろう。
「……すんません」
普通に言ったつもりだが
周りからすれば
重く反抗している言葉に
聞こえた。
これが、
クラスメートから見た
普段の螢の印象であった