夢デアエタラ
【現夢六回目ー10】



ユラ……







祈りを捧げる
サハラ一族の長の前に
螢は立った。







ギラ…








螢の目が怪しく光り
まるで
クズを見るような目で
見下ろしていた。







麗花に……


何てことしやがる…






そして、
とてつもない殺気を放ち

拳をギュッと握り締めた







バ!!!







あれほど物音をたてても
気付かなかった
サハラ一族が、

螢のその殺気で
自分の命の危機に気付き
後ろを振り返った!!







しかし、
すでにもう時は遅し、

振り返る頃には
目の前まで
螢の拳が迫っていた…







バキャ!!!!!








螢の怒りの一撃が、
サハラ一族の脳天を
ぶち抜いた…








ググ………







まだ息があるのか

サハラ一族は
螢に向かい
手を上げかけた。







だが…







「もうネンネしな。

この夢の中で永遠にな…」







バキャ!!!!







ラストの一撃が
サハラ一族の長の
生命を絶った
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