夢デアエタラ
【現夢六回目ー12】
「おい!!
ナイフよこせ!!」
突然の螢の頼み。
アスマはとっさに
聞き返した。
「ハア?」
「いいから貸せよ!
腰に付いてるの
ナイフだろ?」
確かにアスマの腰には
一本のナイフが
装着されていた。
こんな短い剣で
最後の悪あがきでも
するのだろうか?
「…はいよ」
半ば諦めた感じで、
アスマは
ナイフを投げ渡した。
それを受け取ると、
螢は励ましの言葉を
吐いた。
「まだ終わりじゃない。
助かるかもしれない」
そう言い、
トンネル出口の木に
何度も
ナイフを突き立てた。
「……何してんのよ…」
「いいから見てろよ。
これから
サハラ一族の
バーベキューってのを
見せてやるから」
流れ出る樹液……
このガソリンにも似た
物質の液体に、
火をつけようと
考えていたのだ。
うまく引火すれば
ヤツらの居るとこだけ
火だるまにできる。
「よし…
そろそろ
火をつけるか!」
ジッポを取り出し
樹液にライターを
かざした。
「……あばよ」
シュッ……!!!
…………
あれ?
勢いよく力を入れて
ライターを擦ったが
火が出ない。
シュッ!
シュッ!
シュッ!
……ガス切れだ…
「おい!!
ナイフよこせ!!」
突然の螢の頼み。
アスマはとっさに
聞き返した。
「ハア?」
「いいから貸せよ!
腰に付いてるの
ナイフだろ?」
確かにアスマの腰には
一本のナイフが
装着されていた。
こんな短い剣で
最後の悪あがきでも
するのだろうか?
「…はいよ」
半ば諦めた感じで、
アスマは
ナイフを投げ渡した。
それを受け取ると、
螢は励ましの言葉を
吐いた。
「まだ終わりじゃない。
助かるかもしれない」
そう言い、
トンネル出口の木に
何度も
ナイフを突き立てた。
「……何してんのよ…」
「いいから見てろよ。
これから
サハラ一族の
バーベキューってのを
見せてやるから」
流れ出る樹液……
このガソリンにも似た
物質の液体に、
火をつけようと
考えていたのだ。
うまく引火すれば
ヤツらの居るとこだけ
火だるまにできる。
「よし…
そろそろ
火をつけるか!」
ジッポを取り出し
樹液にライターを
かざした。
「……あばよ」
シュッ……!!!
…………
あれ?
勢いよく力を入れて
ライターを擦ったが
火が出ない。
シュッ!
シュッ!
シュッ!
……ガス切れだ…