夢デアエタラ
【現夢最終夢ー2】
その
一瞬にして燃え上がる
炎は
瞬く間に
サハラ一族の住処を
焼き払っていた。
激しい火に揺られ、
一族の
燃え上がる姿が
螢の目に映った。
「あぁあぁあぁ………」
少し離れたとこで、
アスマは腰を抜かして
見ていた。
激しく燃え上がる
紅蓮の炎……
その赤き光に反射し
螢の姿を
赤々と魅せていた。
それを
目の当たりにしている
アスマは、
言葉も出ない。
そんな炎に当てられ、
螢の左腕に
文字が浮かんで見えた。
そこには
『レイカのために
火をもて』
と刻まれていた。
そう……
先程起きた時に
螢はこれを見て
マッチを手にした。
しかも、
夢のことは何一つ
思い出せていない状態で
ここまで
うまくいった。
現実の世界の螢は
怪我をした
不可思議よりも、
自分の腕の麗花の名前を
見て、
一切疑いもせず
火を持って眠ったのだ。
それを
夢の中の螢は
『自分だからこそ』
性格を把握し、
腕にメッセージを
残した。
「…にしても
麗花を助けるため
このマッチを使う羽目に
なるとはな…」
皮肉なものだ…
麗花の死を飾る道具が
螢の生を助けた。
その
激しい炎の揺らめきの中
螢はずっと悲しい目で
マッチを眺めていた
その
一瞬にして燃え上がる
炎は
瞬く間に
サハラ一族の住処を
焼き払っていた。
激しい火に揺られ、
一族の
燃え上がる姿が
螢の目に映った。
「あぁあぁあぁ………」
少し離れたとこで、
アスマは腰を抜かして
見ていた。
激しく燃え上がる
紅蓮の炎……
その赤き光に反射し
螢の姿を
赤々と魅せていた。
それを
目の当たりにしている
アスマは、
言葉も出ない。
そんな炎に当てられ、
螢の左腕に
文字が浮かんで見えた。
そこには
『レイカのために
火をもて』
と刻まれていた。
そう……
先程起きた時に
螢はこれを見て
マッチを手にした。
しかも、
夢のことは何一つ
思い出せていない状態で
ここまで
うまくいった。
現実の世界の螢は
怪我をした
不可思議よりも、
自分の腕の麗花の名前を
見て、
一切疑いもせず
火を持って眠ったのだ。
それを
夢の中の螢は
『自分だからこそ』
性格を把握し、
腕にメッセージを
残した。
「…にしても
麗花を助けるため
このマッチを使う羽目に
なるとはな…」
皮肉なものだ…
麗花の死を飾る道具が
螢の生を助けた。
その
激しい炎の揺らめきの中
螢はずっと悲しい目で
マッチを眺めていた