夢デアエタラ
【現夢最終夢ー4】
ハラリ……
取れた目隠しが
地面にフワリと落ちる…
その顔は、
紛れもなく麗花であった
しかし…
「大丈夫か『アンタ』
しっかりしろ」
螢は女の子を麗花と
呼ばず、
赤の他人のように呼んだ
「…はい………
アナタは…?」
女の子は
それだけ質問すると
黙って螢を見ていた。
螢はそのまま
手を相手の肩に
ポンと乗せると、
静かに口を開いた。
「……もしかして、
最初から気付いて
いたのかもしれない…
アンタが麗花じゃない
ってこと…」
「???」
女の子は不思議そうな
顔で聞いていた。
「初めから、
夢は夢なんだ……
もう……
麗花に
会えることなんて…
出来ないんだ…」
強く力を入れていた
麗花の肩に乗せてた手を
離すと、
螢はクルっと
後ろを向いた。
「一瞬だったけど、
麗花と話せるような
気がした……
ありがとよ。
じゃあな」
それだけ言うと、
螢はスタスタと
歩いて行ってしまった。
すると、
後ろから柔らかな声が
聞こえた…
「お兄ちゃん…」
螢はピタリと
立ち止まった…
ハラリ……
取れた目隠しが
地面にフワリと落ちる…
その顔は、
紛れもなく麗花であった
しかし…
「大丈夫か『アンタ』
しっかりしろ」
螢は女の子を麗花と
呼ばず、
赤の他人のように呼んだ
「…はい………
アナタは…?」
女の子は
それだけ質問すると
黙って螢を見ていた。
螢はそのまま
手を相手の肩に
ポンと乗せると、
静かに口を開いた。
「……もしかして、
最初から気付いて
いたのかもしれない…
アンタが麗花じゃない
ってこと…」
「???」
女の子は不思議そうな
顔で聞いていた。
「初めから、
夢は夢なんだ……
もう……
麗花に
会えることなんて…
出来ないんだ…」
強く力を入れていた
麗花の肩に乗せてた手を
離すと、
螢はクルっと
後ろを向いた。
「一瞬だったけど、
麗花と話せるような
気がした……
ありがとよ。
じゃあな」
それだけ言うと、
螢はスタスタと
歩いて行ってしまった。
すると、
後ろから柔らかな声が
聞こえた…
「お兄ちゃん…」
螢はピタリと
立ち止まった…