夢デアエタラ
【螢ー15】


「へへ………おい」






自分が
呼び掛けられたのか
分からないが、

とりあえず螢は
後ろを振り返った。








そこには、
顔がバンソウコウ
だらけの

包帯を巻いた男が
立って居た。







奥には、
数人のガラの悪そうな
連中が見える。







「久しぶりだな…
螢クンよ……

君にお礼しに来たよ~」







顔が傷だらけで
分からなかったが、

コイツは前にボコした
上級生だったと
螢は気付いた。







そして、
コイツの言う「お礼」








改心しました

はい、どーぞ。

となど、
プレゼントをあげに
来たわけではない。






この場合のお礼の意味は

誰もが分かるように
穏やかなものでは
なかった

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