夢デアエタラ
【螢ー17】


…………






数分後、
そこにはいつもの風景が
写し出されていた。






多数のうずくまる男達に
それを見下ろす
一人の男。








これだけ人数をもっても
螢を倒すことは
出来なかったのだ。






「ば……化け物か…」







地面で腹をおさえ
悶えながら
不良はそう呟いた。






今日の螢は
異常な強さを誇っていた






いくらケンカが強くても

これだけの人数相手だと
いつも必ずはダメージを
負っていた。







しかし、
今日は一発も殴られず、

怒涛のように
暴れまくったのだ。







その姿はまさに修羅。







そんな螢は、
倒れる不良を一瞥すると

そのまま
歩き去ってしまった
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