夢デアエタラ
第2章 夢の実
【夢の実ー1】
「…それじゃあ、
また明日な」
墓場に背を向け、
離れるのを
名残惜しそうに
螢は歩き出した。
そのまま
いつもの人気のない
緩やかな山道を下り、
一心不乱に歩き続ける。
そして、
街に出て
家に向かって
再び足を進ませた。
賑やかな街も
今日はあまり
和みたくない気分だ。
そんな雰囲気を嫌ってか
螢は敢えて遠回りの
暗い路地に
その身を委ねた。
今の気分として、
こんな裏道が
ちょうどいい…
そう思っていると、
そんな想いを
断ち切るように
螢の進路に邪魔が入った
「……!!……!!」
何やら路地の奥の方で
騒がしい声が聞こえる。
(なんだ…?)
と思いつつも、
螢にはその騒ぎに
興味がなかった。
ただ、
進む方向なので、
とりあえずそのまま歩き
横目で声のする路地裏を
確認した
「…それじゃあ、
また明日な」
墓場に背を向け、
離れるのを
名残惜しそうに
螢は歩き出した。
そのまま
いつもの人気のない
緩やかな山道を下り、
一心不乱に歩き続ける。
そして、
街に出て
家に向かって
再び足を進ませた。
賑やかな街も
今日はあまり
和みたくない気分だ。
そんな雰囲気を嫌ってか
螢は敢えて遠回りの
暗い路地に
その身を委ねた。
今の気分として、
こんな裏道が
ちょうどいい…
そう思っていると、
そんな想いを
断ち切るように
螢の進路に邪魔が入った
「……!!……!!」
何やら路地の奥の方で
騒がしい声が聞こえる。
(なんだ…?)
と思いつつも、
螢にはその騒ぎに
興味がなかった。
ただ、
進む方向なので、
とりあえずそのまま歩き
横目で声のする路地裏を
確認した