夢デアエタラ
【夢の実ー4】


「やっちまえ!」







不良の1人がそう言うと
同時に、
既に仲間の1人が地面に
転がっていた。







なんとまあ
螢の手の早さと言ったら

ケンカ慣れしてると
捉えられよう。







次々に襲いかかるものの
次々に吹き飛ばされて
ゆく。







螢はハナから
手加減する気はない。







今日のモヤモヤを
ぶつけるには、
最高にいい相手だ。






気がつけば、
不良の大半はやっつけた
のだった。







だが…







「こっちです!!」






不良の1人が
この争いの中スキを見て
仲間を呼びに行ったのだ







その仲間と言うのが
これまたゴッツい男で
あった。







身長は180を軽く越え

いかつい顔に
筋肉質の肉体を
持っている。







まるでプロレスラーを
見ている感じである。






「やっちゃって
ください!

重吾さん!」







重吾(じゅうご)と
呼ばれる男は、
ゆっくりと顔を上げた。







「テメエか…
俺の手下をやっ……」
< 24 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop