夢デアエタラ
【夢の実ー6】
それ以来何度も襲っては
負け続ける日々。
そんな恐怖を抱いてか
なかなか襲いかかる
気配はない。
それもそうだ。
いつも負けるの覚悟して
ケンカを仕掛けるので、
急に螢と戦うとなれば
踏ん切りがつかないのは
仕方がなかった。
こんな2人の関係だが、
螢の方は重吾のことを
不良の1人としか
見ておらず、
これが初対面じゃないと
気付かないくらいだ。
日々ケンカに溺れる
螢には、
相手の顔など
覚えていない。
そんな無敗を誇る螢は、
その可愛らしい名前と
悪魔のような強さに
あやかり
螢のように不気味に光る
「悪魔の光」
と呼ばれるように
なったのだ。
「おい…
さっさとかかってこい…」
今日の螢は特別機嫌が
悪い。
いつもと違う
そんな様子を
感じとってか、
重吾は一歩
身を引かせたのだ。
(う…冗談じゃねえ。
こんな機嫌の悪そうな
悪魔の光と
ケンカできっか)
「きょ、今日のとこは
勘弁してやる!
運が良かったな!」
何も仕掛けず
それだけ言うと、
重吾は慌てて遠くへ
去ってしまった
それ以来何度も襲っては
負け続ける日々。
そんな恐怖を抱いてか
なかなか襲いかかる
気配はない。
それもそうだ。
いつも負けるの覚悟して
ケンカを仕掛けるので、
急に螢と戦うとなれば
踏ん切りがつかないのは
仕方がなかった。
こんな2人の関係だが、
螢の方は重吾のことを
不良の1人としか
見ておらず、
これが初対面じゃないと
気付かないくらいだ。
日々ケンカに溺れる
螢には、
相手の顔など
覚えていない。
そんな無敗を誇る螢は、
その可愛らしい名前と
悪魔のような強さに
あやかり
螢のように不気味に光る
「悪魔の光」
と呼ばれるように
なったのだ。
「おい…
さっさとかかってこい…」
今日の螢は特別機嫌が
悪い。
いつもと違う
そんな様子を
感じとってか、
重吾は一歩
身を引かせたのだ。
(う…冗談じゃねえ。
こんな機嫌の悪そうな
悪魔の光と
ケンカできっか)
「きょ、今日のとこは
勘弁してやる!
運が良かったな!」
何も仕掛けず
それだけ言うと、
重吾は慌てて遠くへ
去ってしまった