夢デアエタラ
【夢の実ー7】


「なんなんだ…
アイツ…」







そんな
不思議な重吾を見て
螢は逃げてく
手下達を見送っていた。







とりあえずは
何とか場は治まった
ようだ。







「ふう……
やれやれだな…

おい、
助かったなアンタ…

…ってアレ?」







周りを見るも、
先程の老人の姿は
どこにもない。






「おっかしいなぁ~
ずい分逃げ足の早い…」







螢が戦ってる間に
逃げだのだろうか?






…にしても不思議だ。



囲まれた路地だったので

逃げるには螢の横を
通らないといけない。






神経を研ぎ澄ませている
ケンカ中に、

横を通るのに
螢が気付かない
ワケがない。







「…まあいいや」







特に考えるのも面倒臭い




そのまま
何事もなかったように
その場を後にしたの
だった

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