夢デアエタラ
【夢の実ー15】
「…あ?」
鋭い目つきで振り返る螢。
そんな様子を見て、
老人は静かに笑っていた
「ふぇ、ふぇ、ふぇ…」
声を聞いても
性別が判断出来ない。
だが、
今は
ジジイでもババアでも
どっちでもいい。
螢はその老人に
身を近付けた。
「…アンタ誰だ?
なんで麗花の名を…」
すると笑っていた老人が
ゆっくりと口を開いた。
「踝 螢。
身長178センチ
体重62キロ
無敵無敗を誇り
不良達からは
悪魔の光と名付けられ
恐れられている。
好きなものは
妹が作ってくれた
カレーライス
嫌いなものは
妹がよく勧めた
ショートケーキ。
大切なものは妹そのもの
そんな妹、踝麗花は
一年と少し前に
目の前で交通事故に合い
そのまま命を落として
しまう。
助けてやれなかった
自分に
未だに後悔の念と、
悲しみの心を抱いている」
…なんと言う事で
あろうか…
螢の全てを
ピタリと言い当てられて
しまった。
何者…
とか
不思議…
とか
そんな事はどうでもいい。
そんな気持ちよりも先に
怒りの導火線の方に
火がついてしまった
ようだ。
「…テンメエ…!!」
老人だろうが関係ない。
一切
いたわりの気持ちもなく
鋭い拳を振り下ろした
「…あ?」
鋭い目つきで振り返る螢。
そんな様子を見て、
老人は静かに笑っていた
「ふぇ、ふぇ、ふぇ…」
声を聞いても
性別が判断出来ない。
だが、
今は
ジジイでもババアでも
どっちでもいい。
螢はその老人に
身を近付けた。
「…アンタ誰だ?
なんで麗花の名を…」
すると笑っていた老人が
ゆっくりと口を開いた。
「踝 螢。
身長178センチ
体重62キロ
無敵無敗を誇り
不良達からは
悪魔の光と名付けられ
恐れられている。
好きなものは
妹が作ってくれた
カレーライス
嫌いなものは
妹がよく勧めた
ショートケーキ。
大切なものは妹そのもの
そんな妹、踝麗花は
一年と少し前に
目の前で交通事故に合い
そのまま命を落として
しまう。
助けてやれなかった
自分に
未だに後悔の念と、
悲しみの心を抱いている」
…なんと言う事で
あろうか…
螢の全てを
ピタリと言い当てられて
しまった。
何者…
とか
不思議…
とか
そんな事はどうでもいい。
そんな気持ちよりも先に
怒りの導火線の方に
火がついてしまった
ようだ。
「…テンメエ…!!」
老人だろうが関係ない。
一切
いたわりの気持ちもなく
鋭い拳を振り下ろした