夢デアエタラ
【夢の実ー16】
スカッ!
いつもは
100発100中の
螢のストレートが
老人には当たらなかった
「…!!」
一瞬のウチに
老人は姿を消し、
周りを見渡すも
人のいた気配すら
なかった。
「ジジイ…
どこ行きやがった」
勝手にジジイと決め、
辺りを窺う。
すると、
上から老人の声が
聞こえた。
「ふぇっ、ふぇっ、ふぇ」
見上げると、
いつの間にか木の上に
その老体は移動していた
「野郎…
チョロチョロ
しやがって…」
再び、
螢は強く拳を握りしめる
そんな様子を見てか、
老人は声をかけた。
「妹のことになると、
すぐ頭に血が上り
暴走してしまうのが
玉に傷。
普段は
弱い者イジメを嫌う
ような
立派な青年」
そんな事を言われても
螢の怒りは止まらない。
「誰がいい子ちゃんだ?
現にアンタを殴ろうと
している俺がか?
はっ…笑わせてくれる」
普通なら
これでも螢は常識がある
人間なので、
老人に手をあげることは
100%ない。
しかし、
麗花の事となると
怒りが治まらないのだ
スカッ!
いつもは
100発100中の
螢のストレートが
老人には当たらなかった
「…!!」
一瞬のウチに
老人は姿を消し、
周りを見渡すも
人のいた気配すら
なかった。
「ジジイ…
どこ行きやがった」
勝手にジジイと決め、
辺りを窺う。
すると、
上から老人の声が
聞こえた。
「ふぇっ、ふぇっ、ふぇ」
見上げると、
いつの間にか木の上に
その老体は移動していた
「野郎…
チョロチョロ
しやがって…」
再び、
螢は強く拳を握りしめる
そんな様子を見てか、
老人は声をかけた。
「妹のことになると、
すぐ頭に血が上り
暴走してしまうのが
玉に傷。
普段は
弱い者イジメを嫌う
ような
立派な青年」
そんな事を言われても
螢の怒りは止まらない。
「誰がいい子ちゃんだ?
現にアンタを殴ろうと
している俺がか?
はっ…笑わせてくれる」
普通なら
これでも螢は常識がある
人間なので、
老人に手をあげることは
100%ない。
しかし、
麗花の事となると
怒りが治まらないのだ