夢デアエタラ
【夢の実ー17】
「会いたいか?」
「あ?」
不意に言われた
老人の言葉。
螢は睨み返すしか
できない。
「亡くした妹に
会いたいか?」
このジジイ……
ぬけぬけと…
老人のつまらない冗談に
螢は苛立ちを隠せない。
相手にするのも癪だ
罵声を言って脅かして
やろうと思った。
…が
「会いたいよ」
この言葉には
自分で言った螢も
驚いた。
全っっっく
そんなこと言うつもりは
なかったが、
つい口から本音が
出てしまったのだ。
「ふぇ、ふぇ、ふぇ。
正直でよろしい。
お前さんに
これをやろう」
老人は木の上から
シュッと
何かを投げた。
螢はそれをパシッと
受け止めてみると、
それはただの果物。
だけど、
まるで見たことがない
変な果実だった。
「それは「夢の実」。
お前さんの願いを
叶える実だ」
何を言ってるのか
このジジイは…
全く話が見えてこない。
「ワケ分かんねーこと
ほざくんじゃねえ。
何が目的だ」
そんな問いに老人は
ただ、ただ
笑うだけだった
「会いたいか?」
「あ?」
不意に言われた
老人の言葉。
螢は睨み返すしか
できない。
「亡くした妹に
会いたいか?」
このジジイ……
ぬけぬけと…
老人のつまらない冗談に
螢は苛立ちを隠せない。
相手にするのも癪だ
罵声を言って脅かして
やろうと思った。
…が
「会いたいよ」
この言葉には
自分で言った螢も
驚いた。
全っっっく
そんなこと言うつもりは
なかったが、
つい口から本音が
出てしまったのだ。
「ふぇ、ふぇ、ふぇ。
正直でよろしい。
お前さんに
これをやろう」
老人は木の上から
シュッと
何かを投げた。
螢はそれをパシッと
受け止めてみると、
それはただの果物。
だけど、
まるで見たことがない
変な果実だった。
「それは「夢の実」。
お前さんの願いを
叶える実だ」
何を言ってるのか
このジジイは…
全く話が見えてこない。
「ワケ分かんねーこと
ほざくんじゃねえ。
何が目的だ」
そんな問いに老人は
ただ、ただ
笑うだけだった