夢デアエタラ
【螢ー4】


そんな
意味不明な質問に、
三年生はキレ始めた。







「はぁ?
そんなもんいるかよ!」







「妹なんていねーよ!」







「知るかよ!

んなもん居たら
襲っちまうわ!!」






ギャハハと軽い笑いが
起こり、
完全に
小馬鹿にしているのが
分かる。





どうやらこの中で
妹が居る者は
いなさそうだ。








そんな中、

ただ1人
下っ端の男だけ
手を挙げた。







「あ、俺妹いるけど…」







すると三年の先輩が
下っ端の頭を
ポコっと小突く。







「まともに答えんな!

…おいお前…
そんな馬鹿げた質問は
いいから、
金だけ出せば
靴ナメくらいで許して
やるぞ」







そんな話も
聞いてないのか、

男はフラリと
一歩足を踏み出した。







「そうか…
妹はいねえか…」







それだけポツリと呟くと

ギュッと
拳を握り締めて
迫ってくる。







「なんだテメエ!!
やんのか!?」







次々に男達は
飛びかかる!!









そして………
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