夢デアエタラ
【螢ー6】


場所は変わり
ここは学校の職員室。







そこで、
先程の男が

先生にペチペチと
ウチワで叩かれていた。







「まったく
お前というやつは…」







そう言ったのは、
この男の
クラス担任である
里見先生。







「いて、いて!
しょうがねえだろ~
俺は悪くねえよ」









これが本当に
先程の男か??







鋭い目はなくなり、
穏やかな雰囲気を
醸し出している。







「螢よ…
これでもう
お前は三年だぞ?

今回はたまたま良かった
ものの、
バレたら退学もんだぞ?」







実はこの会話。

普通に話しているように
みえて、
実際は
ヒソヒソと話している。







そんな小声でも、
螢の声だけはよく通った







「それが聞いてくれよ
ヒゲティー。

アイツ等が勝手に
絡んできてよ…」







「誰がヒゲティーだ。

堂々と先生の事を
あだ名で呼ぶのは
お前くらいだぞ?」






だからこそ、
里見先生も
親密にこの男を
下の名前で呼ぶのだった
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