夢デアエタラ
【現夢二回目ー16】
キーンコーン
カーンコーン
授業が全て終わり、
放課後のチャイムが
学校に鳴り響いた。
その音を背にしながら
螢は校庭を歩いていた。
「お~~い!」
後ろから元気な
張りの良い声が
聞こえてきた。
「またお前か…」
先ほど、
螢を転ばした女だ。
「またって、
螢がこっそり
私の数学のノート
持ってくから
いけないんでしょ?
全く、
思考パターンが中学から
変わらないんだから」
コイツの名前は
「田中美保」
中学の同級生である
女の子だ。
元々高校は別だったが、
三年に上がったときに
転校によって
この学校にきたのだ。
しかもコイツは…
「螢はここでは
怖い人らしいじゃん?
全く
なに荒れてんのよ。
麗ちゃん見たら
悲しむわよ?」
そう、
美保は元々俺と仲が
良いのではなく、
妹の麗花と仲が
良かったのだ。
麗ちゃんか…
コイツのその呼び方が
懐かしい。
「んで、
麗ちゃんは元気?
大事にしてやってる?」
こんな話を言うから
何も知らないように
とみれるが、
美保は麗花の事を
全て分かっている。
それはそうだ。
葬式に
美保は居たのだから
キーンコーン
カーンコーン
授業が全て終わり、
放課後のチャイムが
学校に鳴り響いた。
その音を背にしながら
螢は校庭を歩いていた。
「お~~い!」
後ろから元気な
張りの良い声が
聞こえてきた。
「またお前か…」
先ほど、
螢を転ばした女だ。
「またって、
螢がこっそり
私の数学のノート
持ってくから
いけないんでしょ?
全く、
思考パターンが中学から
変わらないんだから」
コイツの名前は
「田中美保」
中学の同級生である
女の子だ。
元々高校は別だったが、
三年に上がったときに
転校によって
この学校にきたのだ。
しかもコイツは…
「螢はここでは
怖い人らしいじゃん?
全く
なに荒れてんのよ。
麗ちゃん見たら
悲しむわよ?」
そう、
美保は元々俺と仲が
良いのではなく、
妹の麗花と仲が
良かったのだ。
麗ちゃんか…
コイツのその呼び方が
懐かしい。
「んで、
麗ちゃんは元気?
大事にしてやってる?」
こんな話を言うから
何も知らないように
とみれるが、
美保は麗花の事を
全て分かっている。
それはそうだ。
葬式に
美保は居たのだから