夢デアエタラ
【現夢三回目ー7】


女なんて足手まとい。




そんな
差別的な考えもあったが

螢はこの手で麗花を
助けたいという気持ちが
強かった。







「俺は一人で行く。
場所だけ教えてくれ」







するとアスマは
腰に手を当てて答えた。







「まだ足手まといって
言いたいの?

さっきの
木から下りてくる
身のこなし見たでしょ?」






続けて長老も口を開いた







「そうですぞ。

ヤツらの住処である
あそこの山まででも、
このアスマは
へばることなく
お供いたします」







そう言うのを聞き、
指差す方を見てみた。







その先には、
うっすらであるが
山があるのが見えていた







それを確認した螢は

後ろを振り返り、
歩いて行ってしまった。







ヤツらの住処さえ
分かれば、
もうここには用がない。







そんな急な行動を見せた
螢に対して、

アスマは慌てて
追いかけた。







「ちょ、ちょっと!
話聞いてるの!?」






しかし、
それでも螢は
ズンズン歩いて
行ってしまったので
あった
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