夢デアエタラ
【螢ー9】
誰にでも
悩みや苦しみと
言うものがある。
こんな、
暴れん坊な男でも
例外はない。
その事を知ってか
先生も親身になって
くれているようだ。
「とりあえず
おバカなお前には
アホっ子ちゃんシールを
贈呈しよう」
と、里見先生はお手製の
マイシールを
螢の肩に
ペタリと張り付けた。
そこには
里見先生の写真に
「アホを悔やむな
アホを誇れ。
君は誰より立派な
アホっ子ちゃん」
と文字が書かれている。
「……」
それを剥がしもせず
螢は黙って立ち上がり
職員室を出た。
そして、
そのままの足で
教室に向かう。
一応、
今回のケンカは
3年が黙っていたので
螢は退学処分にならずに
済んだ。
それは、
複数居た三年生が
たった1人の二年生に
ボコボコにやられたのが
恥ずかしくてか、
それとも
ソレを言うことにより
螢の仕返しが恐いのか
どちらかは分からない。
まあ、
もう三年と
顔を合わせることは
ないので、
考える必要はないことだ
卒業を間近に、
外はすっかり暖かくなり
春の陽気さえ漂ってくる
そんな蕾のついてる
桜の木を、
螢は黙って見つめていた
誰にでも
悩みや苦しみと
言うものがある。
こんな、
暴れん坊な男でも
例外はない。
その事を知ってか
先生も親身になって
くれているようだ。
「とりあえず
おバカなお前には
アホっ子ちゃんシールを
贈呈しよう」
と、里見先生はお手製の
マイシールを
螢の肩に
ペタリと張り付けた。
そこには
里見先生の写真に
「アホを悔やむな
アホを誇れ。
君は誰より立派な
アホっ子ちゃん」
と文字が書かれている。
「……」
それを剥がしもせず
螢は黙って立ち上がり
職員室を出た。
そして、
そのままの足で
教室に向かう。
一応、
今回のケンカは
3年が黙っていたので
螢は退学処分にならずに
済んだ。
それは、
複数居た三年生が
たった1人の二年生に
ボコボコにやられたのが
恥ずかしくてか、
それとも
ソレを言うことにより
螢の仕返しが恐いのか
どちらかは分からない。
まあ、
もう三年と
顔を合わせることは
ないので、
考える必要はないことだ
卒業を間近に、
外はすっかり暖かくなり
春の陽気さえ漂ってくる
そんな蕾のついてる
桜の木を、
螢は黙って見つめていた