夢デアエタラ
【現夢三回目ー16】
「このくらい
かかと落としは
危険だから
人には使うなよ~
よし、じゃあ次!!
誰かやってみろ」
そう言うものの、
誰一人名乗りを上げない
当然だ。
そんなのやっても
できないに決まっている
なかなか決まらない中
業を煮やした先生は
指を差した。
「もういい。
先生が指名するぞ。
そうだな…
おいお前。
さっきも組み手しないで
見てたからやってみろ」
その言葉に、
一瞬にして生徒は理解し
ギョッとした。
指名されたのは螢。
みんなの表情が
こわばった。
「仲間外れはいかんぞ、
仲間外れは。
ホレ。やってみろ」
何も知らない
新任の先生は怖いものだ
一同は
そんな命令口調の先生を
見つめ、
『先生殺される』
と思っていた。
(当然、皆、螢に対し
勝手なイメージを
してるだけだから
そんなことはしないが)
そんな想像をよそに、
螢はゆらりと
立ち上がった。
「……うぃ」
素直に立ち上がり
前に出る螢。
その素直さが、
逆に一同に恐怖を
感じさせていた。
スウ……
ゆっくりと板の前に行き
大きく息を吸い込んだ
「このくらい
かかと落としは
危険だから
人には使うなよ~
よし、じゃあ次!!
誰かやってみろ」
そう言うものの、
誰一人名乗りを上げない
当然だ。
そんなのやっても
できないに決まっている
なかなか決まらない中
業を煮やした先生は
指を差した。
「もういい。
先生が指名するぞ。
そうだな…
おいお前。
さっきも組み手しないで
見てたからやってみろ」
その言葉に、
一瞬にして生徒は理解し
ギョッとした。
指名されたのは螢。
みんなの表情が
こわばった。
「仲間外れはいかんぞ、
仲間外れは。
ホレ。やってみろ」
何も知らない
新任の先生は怖いものだ
一同は
そんな命令口調の先生を
見つめ、
『先生殺される』
と思っていた。
(当然、皆、螢に対し
勝手なイメージを
してるだけだから
そんなことはしないが)
そんな想像をよそに、
螢はゆらりと
立ち上がった。
「……うぃ」
素直に立ち上がり
前に出る螢。
その素直さが、
逆に一同に恐怖を
感じさせていた。
スウ……
ゆっくりと板の前に行き
大きく息を吸い込んだ