夢デアエタラ
【現夢三回目ー17】



目をクワ!っと大きく
見開かせ、

足を高々と真上に上げた







男にしては
体の柔らかい螢は

綺麗に、
まるで芸術作品のような
型を作りあげていた。






そして、
その強く柔軟な体に
しなりを入れ、

板に目掛けてかかとを
降り下ろした。










バギャ!!!







それは、
板がヘコむどころの
騒ぎではない。





有り余る力が
板を綺麗に
真っ二つにした。








「…………!!!!」







見てる者達は
先生も含め、
全員唖然。


一瞬、
時が止まったかのような
殺伐な空気が流れていた







カランカラン……!







無情にも
割れた板が2つ、

落ちた音が
辺りに響き渡る。







「フウ……」







螢もこれで少しは
ストレス解消
できたらしい。







そんな爽やかな気持ちと
裏腹に
周りはドン引きしている
ことに気付かない。







また、
この話も、

後々螢神話の
伝説となってゆくだろう
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