夢デアエタラ
【現夢四回目ー3】
「ゴメン!
かばってくれて…!
あ、血まで…!」
頭から軽く流れ出る血を
腕で拭き、
螢は顔を上げた。
「いや、大丈夫だ」
それでも
自分の不注意で
怪我を負わせたことに
アスマは
責任を感じていた。
「ほんとゴメン!
あ!
今、止血のできそうな物
探してくるから、
ここでちょっと
待っててね!」
アスマはそれだけ言うと
パッと木に飛び
どこかへ行こうとした
「あ、オイ!!」
別に
そんなことしなくても
いいからと、
螢は引き止めようと
したが
アスマはさっさと
行ってしまった。
「…せわしいサル女だ…」
仕方なく螢はその場に
腰掛け、
休むことにした。
…にしても……
「なんなんだ…
この夢は…」
もうこれで
同じ夢を見るのは
四度目。
これが
普通の夢でないことに
完全に気付いていた。
「あの朝の筋肉痛といい
携帯に写っていた
コイツ等の死骸の写真…
それに現実に戻ると
この夢を
覚えてないなんて…」
夢で前にコイツ等の
一匹を殴り飛ばした時に
拳を痛めたのも
覚えている。
それは現実にも反映され
右手が痛かったのにも
関わらず、
この夢のことを
ひとかけらも
覚えていない。
そして、
夢に入れば
全て思い出す。
それもおかしな話だ
「ゴメン!
かばってくれて…!
あ、血まで…!」
頭から軽く流れ出る血を
腕で拭き、
螢は顔を上げた。
「いや、大丈夫だ」
それでも
自分の不注意で
怪我を負わせたことに
アスマは
責任を感じていた。
「ほんとゴメン!
あ!
今、止血のできそうな物
探してくるから、
ここでちょっと
待っててね!」
アスマはそれだけ言うと
パッと木に飛び
どこかへ行こうとした
「あ、オイ!!」
別に
そんなことしなくても
いいからと、
螢は引き止めようと
したが
アスマはさっさと
行ってしまった。
「…せわしいサル女だ…」
仕方なく螢はその場に
腰掛け、
休むことにした。
…にしても……
「なんなんだ…
この夢は…」
もうこれで
同じ夢を見るのは
四度目。
これが
普通の夢でないことに
完全に気付いていた。
「あの朝の筋肉痛といい
携帯に写っていた
コイツ等の死骸の写真…
それに現実に戻ると
この夢を
覚えてないなんて…」
夢で前にコイツ等の
一匹を殴り飛ばした時に
拳を痛めたのも
覚えている。
それは現実にも反映され
右手が痛かったのにも
関わらず、
この夢のことを
ひとかけらも
覚えていない。
そして、
夢に入れば
全て思い出す。
それもおかしな話だ