レンズのスガオ
その二週間後……
「彩、好きな人できた!!」
「好きな人??」
朝、みぃのやり忘れた課題を手伝ってあげていると、ばたばたと彩が私達のところに来た。
……好きな人?
「え、だれだれ?!」
課題提出は放課後なのに、みぃはシャーペンを置いて話しはじめた。
「もぉ、課題、放課後までに終わるの?」
……ガン無視か。
「あのね、二年の先輩なんだけどね、あぁ~図書委員会入って良かったぁ~。」
「図書委員の先輩なの?」
私も話に混ざることにした。
…ちゃんと手も動かしてるもん。
「そうなの!!貸し出しの担当曜日が同じになったんだけどね、イケメンだし、仕事もてきぱきこなすし、私が本戻そうとしたら、重いからおれやるよって!!!」
「……ベタだね。」
「ベタでも良いの!!それからは、何かいつも先輩見るたびに緊張しちゃって!!」
「そっか。頑張ってね!!私らは応援するから!!」
恋、ねぇ……
「ふふっ」