レンズのスガオ

「じゃーね、また明日。ばいばい!!」

課題を無事提出出来たみぃと2人で、放課後、アイスを食べて帰ってきた。
みぃと別れて、歩くこと約5分で私の住んでいるマンションに着く。
三階、四番目のドア。

「ただいま。」
入ったって、少し薄暗くて人かげはない。
まだちょっと外は明るいけれど、カーテンを閉めて電気をつけた。

カバンからまた今日出た課題を出して、自分の部屋の机に向かった。
やっぱ進学校。課題のレベルと量がハンパじゃない。
でも、ちょっとでも評価を落とすわけにはいかない。
あくまでも私は“優等生”のキャラで居なくては。

課題を終わらせると、外は真っ暗になっていた。

「さて、と。」

引き出しの奥から、大きめのポーチを取り出す。
開けて、沢山のメイク道具を取り出した。
メガネをはずす………
下地もキチンと塗って、青いアイシャドウを何重にも重ねてグラデーションにする。
夜のための、極太アイライン。マスカラだって、妥協しない。
赤めのグロスをたっぷりつけたら

“すみれ”完成♪♪♪
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