レンズのスガオ
「あ!!詩唯!!良かった!!治ったんだね?」
「みぃ、うん。もう大丈夫。」
「でも、何か顔色悪くない?クマ出てるよ?」
「ん、大丈夫。」
翌日は、学校に行けた。
意外と、私の体はタフらしい。
「詩唯!おい、最近大丈夫か?」
「けんと……」
「はい、数学。化学は?あ、古文はみぃに借りて。」
「ありがと……」
けんとは、昨日の分のノートを貸してくれた。苦手な古文以外だけど……。
私が必死にノートを写してたせいで、あまり話す機会はなかった。