三つ葉のクローバー
「ちょっと、待ってて?
ケータイ取ってくる。」
「じゃ、俺上がってるね~♪」
「は?なんで!?
外で待っててよ。」
「いーじゃぁんっ↑↑」
「わかったよ・・・。」
あたしは靴を脱いで、
2階の自分の部屋へ行った。
机の上においてあるケータイを手に取り、
階段を降りると、
・・・アレ?
玄関に航己がいない。
あ、外に出たのかな?
ドアを開けて外を見てもいない。
すると、
「あははッ!!」
リビングからお母さんの笑い声。
もう誰か帰ってきてたの?
「お母さんー、
アホそうな顔してる男知らー・・・」
「あ、三葉。遅かったね。」
と、食卓テーブルに
母と向かい合わせに座っている航己。
「ちょ、アンタなにやってんのっ!!?」
(しかも、お母さんと雑談して楽しんでるし!)
「え、三葉のお母さんが
家に上げてくれたんだよ!」
「三葉!航己くんいい子じゃないの~!」
「ほらっ!!航己!!
行くよ!!!」
「えぇ~?
お母さんと話すの楽しいのにぃ・・・。」
「うるさいっ!!」
「そだ。俺ひとつ、三葉に話したいことがある。」