愛ユア



『別れよう』


自分からは絶対に言わないと決めたいたこの言葉を

口に出してしまったのは、
わたしの方でした。




あなたと一緒にいると
辛くて、辛くて。


大好きだったはずのあなたの顔を見ていると
どんどんどんどん悲しくなっていった。







…なのに



想いだけは、変わらなかった。


それだけでなく“大好き”という気持ちは日に日に増えていって

その気持ちが増すたびに、あなたの気持ちが手に取るようにわかっていった。



…だからこそ、決断を急いだ。


たとえあなたが、自分の気持ちに気づいていたとしても、それは変わらなかったでしょう。






あなたの事を本気で想っていたからこそ言えた、あの言葉。



あなたの幸せを願っていたからこそ言えた、あの言葉。













『別れよう』













…たった一言。


それで、全てが終わった。



< 4 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop