トーキョークラブ
「夕貴、それって確かなの?」
肩を大きく上下させる夕貴は、あたしを見て頷いた。
だけど、こんなにも嬉しいことなのに、洋平は頭を抱えたままだし、潤は口を閉じたままだった。
夕貴はあたしを見て
気まずそうに眉をひそめる。
「…ねぇ、潤。あたし、答え言っていい?」
「答え?」
沈黙の始まり。
それをあたしは壊すように、声を少し大きくした。
「あたしはやっぱり、この4人でTHE EIGHTYsを続けたい」
潤の目を見つめる。
洋平はまだ
唇を噛んだままだった。
「洋平も聞いて。あたし、この4人でする音楽が好きなんだよ。それはファンのみんなも一緒」
「響子…」
「だからね、初めてのワンマンツアーはこの4人で成功させたいの」