おたまじゃくし
タケチとは小・中一緒の学校だったが、中学生のタケチもやっぱりタケチだった。でも給食は食堂で食べていたので、ワザワザ残りものを教室までもって帰って来て、机の中に入れておく。

と言うことが無かったので、タケチの周りに蟻が発生することは無かった。

またある時、数学の宿題を連続でやって来るのを忘れて、先生に、ゲンコツされた時は、声を出して泣いていた。あれにはクラスメイト達は皆驚いていた。


彼が何を考えて生きていたのかは誰も分からないが、どうか立派な大人になっていてほしい。間違えても私が電車の中で出会った、オッサンのように、人に迷惑をかけるよぅな人になってなければいいなぁ~。っとタケチの明るい未来を小さく願った。
そして、このオッサンのせいで、タケチの恥ずかしい出来事を思い出してしまったことを、ほんの少し申し訳なく思っている。
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