★★雨水詩集★★
なごり雪
雪は春と共に
その姿を消してしまう
あたかも
最初からそこに
なかったかのように
儚く消えてしまう
なごり雪は
そんな名残から
その想いを
積もらせている
大切な想いも、
その名残から
消えたくないと
想い続けている
雪は四季を巡り、
また何度も降らせる
ことができる
だけど、
人の想いは
なごり雪のように
いかない
それでも、
必ず四季が巡って
くるように
いつか大切な想いも
帰ってくると信じている
それが、
人のなごり雪だという