妄想小説(短編)
「そろそろ来られると思いますよ」

会議室に戻った僕に、さきほどお茶を
出してくれた女性が言った。

目がきれいな、長身の女性で、好ま
しい印象ではあるが、残念ながらメガ
ネをかけている。

これは個人的な意見だが、僕は男に
しろ女にしろ、メガネというものは
基本的に見栄えを1,2段は落として
しまうものだと思っている。

「メガネっ娘」が好きというマニアッ
クな人もいるようだが、それは僕には
よく理解できない。

現代という時代は「コンタクトレンズ」
というものがあるのだから、それを
使えばいいのに・・

といった緊急性のないどうでもいい
ことをぼんやり考えているうちに、

ドアが開き、いつもラジオで聞いて
いる声が聞こえてきた。




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