春うララ
【小春ー22】



コソコソ…








2人はこの暑さの中
堀川の後を追跡し始めた









2人共
よっぽど暇なのでしょう




人間こうは
なりたくないものです。








「……なんかこの追跡が
誰かに哀れまれてる
気がしてムカつくわ…

でもいいのよ!
自分が楽しければ!」







突然のララの意味不明な
言動に、

小春は小さく「?」と
なっていた。








「先輩!
ほら!
電柱に隠れて隠れて!

先輩が言い始めたん
だから、
最後まで
やり遂げましょうよ!」









追跡自体は
乗り気ではなかった
小春だが、

一度やってしまえば
最後までやり遂げるのが
彼女の性格。






すっかり探偵気分に
なってしまっていた。







テクテク……







堀川は何の鬼無に
どこかの店に入った。







「!!
ホモが店に入ったわ!
行くわよ春!」







「そうこなくっちゃ!」







2人はバッと走り、
堀川の入った店を見た。





それは…








『キャバクラ:華蓮』








「…………」






「…………」







2人は顔を見合わせ、
ララはポツリと言った。







「帰ろっか…」








「うん…」









無駄に時間を費やした
今日この頃。








堀川も普通の男であった
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