春うララ
【小春ー24】


今日は平日の月曜日。


この日は
大学の改装工事で、
春とララは休みのようです。



そんな事を
忘れていた2人は
大学の目の前まで行き、

張り紙を見て
自分達のマヌケ面に
気付きました。



「くっそ~~
まさか休みだった
とはね…

うかつだったわ」



「先輩。
女の子でクソなんて
言ったらダメですよ?」



春にそう言われながらも

たわいのない話をしつつ
2人はアパートまで戻った



すると…



「!!
ちょ!春!

アレ!アレ!」



ララに腕を引かれ
小春はアパートの
入り口を見た。



「わ…!
いきなり何ですか先輩…

ん…あれって
一階のマニアさん?

こんな朝っぱらから何を…」



いつもと同じシャツに
青いジーンズ。



…と思いきや
今日はスーツ姿で
スタスタと歩いている。


いつも見る見た目とは
ギャップがありすぎて
あまりにもスーツ姿が
似合わない。


そんな姿に耐えきれず
ララは吹き出した。


「ぷぷ…
これから面接でも
行くのかしら?」


「そうみたいですね…

いつも
あんな感じなだけに
変な違和感ありますね」


髪は
サラリーマンらしく
オールバックにしてるが
それもまた似合わなかった。


「あれじゃ落ちるわね…
目に見えてるわ…」


「そんな言い方
可哀想です。

あんなんでも
オタクはオタクなりに
頑張ってるんですから」


何気に小春もヒドいです


だけどその言葉に
ララは頷いた。


「そうね…

アイツも職を探すのに
必死なのかもね」


「そうですよ。
私達は応援しましょう。
何の会社受けるかは
分からないけど…」


…ピン!


またララの頭が閃いた。


「興味あるわね…
何の会社受けるか…
よし、これは尾行ね」


でたーー!お約束ー!!


いつもの先輩の悪い癖が
出ましたが、

私も興味があるので
後をつける事にしました
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