春うララ
【ララー8】




ガヤガヤ…







春は今、
ララと共に
家の近くの商店街へと
やって来ています。






小さな商店街ではあるが
なかなかの
活気ぶりである。







「よく買いましたね先輩

今日は
どうしたんです?」







いつもより多く
手提げ袋を
持ってるララを見て、

春はそう思った。






それを聞いたララは
不敵に笑っている。







「ホホホホ
実はね春。

今日は年に一度
商店街のくじ引きの日よ!」







「くじ引き?」








「そうよ!
ほら見なさい。

これがそのチケットよ」








そう言って出したのは
今まで買ったとこの
レシートの山だ。







今日は
3000円に一回の
抽選クジを
やってもらえるのだと
ララは言う。







ララは
1万2千円分の買い物を
したので、
クジは四回引ける。






「一等でなくとも
いいわ!

せめて三等くらいの
豪華ホテル食事券が
欲しいわね!」









妄想にうっとりしながら
ララはトリップした。







こんな道端で
よだれを垂らしている
人の隣に
いたくありません
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