春うララ
【ララー11】



無駄に多い手荷物に
ララは怒り気味だ。






「あ、待ってください
先輩。

私も引いてみます」






小春は普通に買い物をし
3000円分くらいの
レシートはあった。







「止めなさいよ春。
当たり何て入って
ないんだから。

我が家に
ティッシュの山が
増えるだけよ」







そう言われながらも、
小春はクジを回してみた








コロンコロン…







出たのはピンク色。


一等でも二等でも
三等でもない。







「プっ!

アハハハ!
春に似合う色
引いたわね!」







そう思ってると
店員は鈴をカランカラン
鳴らした。








「おめでとう
ございま~~~す!!

特賞で~~~す!!!」








特賞?






そんなのもあったんだ。








「春~
良かったじゃない。
特賞だってさ。

まあ、野菜か肉か
食材の何か知らないけど
とっとと持って帰って
くるのよ。

じゃあね」







こんなとこの特賞なんて
たかが知れてる。




食材か何かだと
ララは勝手に思い

重い荷物を運ぶのを
避けるため、
さっさと帰ろうとした。








しかし…








「本当におめでとう
ございます!

景品はこちら
温泉旅行
二泊三日の旅です!」







ピクリ…







遠くでララの耳が
その言葉を捉えた。






普段男運がない小春は
こう言うとこで運を
使うんだなと先輩は
ポツリと言いました。







大きなお世話です
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