春うララ
【ララー12】




「いっただっきま~す!!!!!!!!!!!」







元気いっぱいの
2人の声が、
部屋いっぱいに
包み込んだ。








ここは熱海の温泉旅館。







小春の当てたくじで
2人は旅館に来ていた。








「いや~~
しかしビックリしたわね

まさかこんな豪華旅行
当てちゃうなんて」






「先輩。
無駄口はいいですから
ホラ刺身食べて食べて!

新鮮なウチに
いただきましょう!!」








普段食えない刺身を前に

貧乏性な小春は
少しでも新鮮なうちに
食べたかった。








「春~~
あたしの刺身いる?」







「え?!
いいんですか!」







速攻小春は
ララの言葉にかぶりつく







「落ち着きなさい春。

いい?
あたしに
ゲームで勝ったら
刺身全部あげるわよ」







そう言って
ララの提案したゲームは

魚の漢字当てクイズ。







英語はできないが、
漢字は比較的得意な春は

そのゲームに乗った!








「いいですよ先輩!!

あとでほえずらかいても
知りませんよ!」







「そんかわり負けたら
主食の鍋は
あたしのものよ」







刺身と鍋を賭けた
闘いが、

今始まる!
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