春うララ
【ララー16】




暇なしりとりは
まだ続いていた。







「分かったわよ。
単純な言葉ねえ…」







「タコとかイカとか
簡単なのでいいんです。

…確かラで
終わってましたよね?
じゃあララ!」






小春はララの名前を
得意げに答えた。







次は先輩の番……

「ラ」である。








「ラ。
ラブホ」







「……
保育士。です」







「し。
使用済み」







「……
ミルク…」








「ク。
クリト…」







「チョオッッット
待ったぁぁぁ!!!!

昼間っから
何を言おうと
してるんです!!

いい加減
怒りますよ!!」







小春は思わず
起き上がり、

先輩にイエローカードを
出した。







「違うわよ。
クリとグラって
言おうとしただけよ
童話の本にあるでしょ?

勘違いしないで」







「グリとグラです!
んもう!
先輩ワザとっぽい
ですよ!!」







小春は厳重に注意した







この人の脳みそには
ついていけません
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