春うララ
【ララー21】




いやいやいや。







どんだけ
青いビーチやねん!






…と
あまりの青さに、

小春は青空と海に
ノリツッコミしたく
なっていた。








テンションが最高潮の
証拠です。







「小春~~!!
泳ぐわよ!!」








服の下にすでに水着を
着ていたララは
すぐに海に向かった。







ムムム…

やりおるな…







小春も同じく水着を
着ており、

パアっと脱いで
砂の上を走った。







「すっご~~~い!!
サラサラしてるぅ~!!

持ち帰ろ!持ち帰ろ!」







小春は砂を集め
ビンの中に入れた。







「春~~~
甲子園じゃないんだから
そんなこと
してないでよ~」







呆れた風にララは言う。







もう
何もかもが珍しい春は

外国人の通行人から
生えてる草まで
興味を持っていた。







(見てて飽きないわね
コイツ…)







そんな春だから
からかいがいがあるって
もんだ。







そうだ。

今日の夜も
またからかって
あげよう。







せっかくの
青い空の下には

ララの黒い思いが
渦巻いていた
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