今宵…甘ったるい幸福の中で
その言葉で雛はさっきのメールの事を忘れたように舞い上がる…

(あの頃が嘘みたい)

雛は洋介の胸の中で目をつむり高校時代の二人と比べた。


「ひな~」

洋介が雛を見つめる。

「チュ~して」

真顔で雛を見つめながら彼は言った。
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